FAX DMのテンプレート選び方のコツを、デザインや文章の視点から紹介。|ValueFAXコラム022
FAX DMを日常的に利用しているユーザー共通の悩みとして、「如何に反応率を上げるか」があります。
一般的にFAX DMの反応率は0.1〜0.5%と言われています。仮に1万件送った場合0.1%で10件と少なく、効果が現れるまで試行錯誤して行く事になります。
時々広告文字がびっしりと詰め込まれた原稿を目にすることもありますが、実は効果的ではありません。実は広告のレイアウトには作成のコツがあり、一番伝えたい内容を整理する事で初めて効果を発揮できるのです。
今回はこうしたFAX DMの鉄板テンプレートについてご紹介していきます。
FAX DMのデザイン選びのコツ
FAX DMの広告で重要なポイントとして「デザイン」があります。
しかし、一般的なグラフィックデザインにおいて”良い”とされているものが、FAX DMのデザインでも良いデザインとは限りません。
FAXという機会の特性にあわせたデザインを選ぶ方法を紹介します。
読まれやすい原稿を作成する際のコツ一覧
- 適度に行間を空けるなどして文字や段落を詰めすぎない
- フォントはゴシックや太文字を使用し、フォントサイズも大きめにする(11pt以上推奨)
- 枠や線は太めで見やすくする事。ドットや網掛けは使用しない
- 画像は最小限にし、グレー階調を極力小さくするためコントラストを強めに設定
- 図、イラストはモノトーン(モノクロ二諧調)ではっきりと
- 図や画像、イラストは極力使用しない
- データ量節約のため、文章中心のデザインにする
FAX原稿は、中間色やグラデーションなどのグレーの階調は使用せず、白黒のはっきりした色使いで作成するのが基本です。
グレーの階調を入れてしまうと、イラストなどは見づらくなるばかりか、送信するデータ量が大きくなってしまいます。
グレーの諧調を無理に使おうとすると、以下のような災難に見舞われる可能性が高いので、極力控えることをお勧めします。
- データをうまく送信・受信できずエラーとなってしまう
- データ読み込みに時間が掛かり、顧客に迷惑をかけてしまう
- 受信するFAXの機種によっては、メモリーオーバーになり、同じ原稿が何枚も印刷される事がある
- このように受信する側(お客様)に迷惑が掛かる事になり、反応率が下がってしまう
FAX DMのテンプレートは、大きく分けて2つ
FAX DMのテンプレートを使い作成する場合、目的や用途によって使い分ける必要があります。
デザインテンプレートの種類は、大きく分けて「チラシ広告型デザイン」と「文章型デザイン」という2つのパターンがあります。
デザイン型
商品の販促や、飲食店の集客などサービスをお知らせしたい場合に使用するテンプレートになります。
一般的な販促チラシ同様、「いかにインパクトを強くし訴求させるか」が重要になってきます。
他社と比較しアピールできるポイントはどこか。お客様にとってのメリットは何かなど、強く表現できるのがこのテンプレートの特徴です。
文章型デザイン
チラシ広告型のデザインと異なり、テキスト中心のニュースレターのような文章中心のデザインになります。お客様に訴えかけるメッセージ色の強いDMを作成したい場合などに使用します。
文章に共感してもらい、じっくり時間を掛けて販促などに繋げて行くのに向いているテンプレートといえます。
デザイン型FAX DMテンプレートを利用するポイント
デザイン型広告を送信するメリットを受けやすい商材や業種
- 価格や品質・サービスなど、差別化のポイントを明確に持っている商材
- お客様のメリットをわかりやすく説明できる商材
- 商品などの見た目(デザインなど)が重要な要素を占める商材
- 飲食店などの集客など
チラシ広告型の注意すべき箇所
FAXで送られてくるDMとして、チラシと分かった時点で嫌悪感を抱かれる方も多くおられます。そうした毛嫌いされにくいコツとして、販売色を強く出し過ぎない工夫が必要になります。
販促に繋げるための信頼を
文章で共感してもらい、販促効果を高めるコツとしてデザイン力を高め、スマートに見せる必要があります。この際のデザインとは、「共感し、販促の狙い通りに効果を発揮する」レイアウトなどで、一定の法則があります。
お客様のニーズをもとに、読みやすく共感されやすいデザインテンプレートを選んでみる事をおすすめします。
文章型FAX DMテンプレートを利用するポイント
文章広告を送信するメリットを受けやすい商材や業種
- 高価格の商材など、時間を掛けて商品の価値を理解してもらえる商材を販売する商材
- イベントやセミナーなどの集客目的の場合
- 企業がアピールできる社会性などに共感してもらい、サービスに繋げる場合
文章型上記の注意すべき箇所
文章に説得力を持たせ、共感して頂けるよう必要な技術として、「コピーライティング」と「セールス」が同時に表現できる文章力が必要になります。
テンプレートを選ぶ際、以下の点を表現しやすいレイアウトを選ぶようにしましょう。
- お客様の悩み、欲求を解決する(できる)事で、販促やサービスをご提案する
- 読み手のターゲット層を常に意識するよう作成する
- 事実や客観的な事実に基づいた内容を中心に、信頼される構成を意識する
文章力を磨きましょう
文章型のデザインで訴求する場合は、説得力のある文章、簡潔なレイアウトなどがポイントになります。
チラシ広告と違い、より高いレベルの文章力が必要ですが、共感して頂けた場合の効果は非常に高いものになります。このような点を意識した、テンプレートを使用するようにしましょう。
まとめ
今回は、FAX DMの広告レイアウト・テンプレートについてご紹介しました。
FAX DMはその性質上、データ量を少なくする工夫などが必要なのだと理解できました。
いずれのデザインもFAXを使う分、読みやすく簡潔に表現する事が大切だと感じました。
イラストなどが必要な場合は、少ない画像で効果的に演出できるテンプレートを選ぶと、データも節約でき便利に利用することができると思います。
デザインの重要性を理解し、読み手を意識したテンプレートで反応率を高めていきましょう。